システム指導
当社のマネジメントシステムに対する基本的な考え方は、『経営に役立つツール』としての活用にあります。ISOが普及し始めた当初は、「認証取得により、他社との差別化を図ること」が一つの目的になりえましたが、これだけ広くISOが普及した現在では、”認証取得”を目的とするだけでは企業に時間、資源、費用の負担を増加させることになりかねません。マネジメントシステムを活用し、顧客満足、従業員満足、経営者満足を実現する”体質改善”と、将来にわたる”企業安定”の基盤づくりを目的として取得活動を実施することが、本当に価値のある「ISO認証取得」であると、我々は考えております。
認証取得活動のサイクル
基本計画
貴社の要望を基に、最適な計画を提案します。
取得活動中は進捗状況を考慮した3~4ヵ月分の計画を作成し、当初目標の取得時期を達成します。
- ・基本計画策定
- 大日程計画の確定および認証取得までの作業内容を策定し、「基本計画書」を作成します。認証取得活動はこの大日程計画に基づき、詳細な作業内容は定期的に中日程計画を設定して推進していきます。
- ・推進PJ立ち上げ
- 一部の人員だけが関わるのではなく、 全社員が一丸となって 確立させる必要があります。各部門のキーマンとなる人財が当初から関わっていただくことにより、円滑にシステムを浸透させる事ができます。
研 修
取得はもちろんのこと、マネジメントシステムを効果的に活用するためには、企画の要求事項を十分に理解することが不可欠です。きめ細かく、現場に即した説明と、徹底したフォローで理解を深めていただきます。
- ・基礎知識
- ISOの基本的考え方、および、マネジメントシステムとして企業経営に活かしていくために、どのようにシステムを構築していくのかを、研修方式で理解していただきます。
- ・要求事項解説
- 形式的な理解ではなく、要求事項の本質、目的を理解していただくための研修を実施します。
キックオフ
効果的にマネジメントシステムを確立し、維持していくためには、全社員の参画が不可欠です。「やらされる」から「やるぞ」へ変化をさせるために、取得の目的を明らかにし、全社員のベクトルを合わせるためのキックオフ大会を実施します。
- ・キックオフ大会準備・開催
- 認証取得活動を全社一丸となって推進していただくために、全社員のベクトル合わせとなるキックオフ大会を開催していただきます。
現状把握
現状とかけはなれたシステム構築は、現状に大きな負担をかけることになりまねません。あくまでも「現状をスタートに」を基本方針として進めることが、円滑なシステム構築につながります。貴社と共に現状を正確につかむことが、システム構築に向けての第一歩となります。
- ・ヒアリング
- 全体および部門別にヒアリングを行い、現状を把握させていただきます。
- この活動を通じて、貴社の価値前提ならびに現在のしくみを理解し、価値前提を実現し、かつ現状に整合したしくみの確立の基礎情報とさせていただきます。
- また、現場部門への積極的なヒアリングにより、潜在のニーズや、問題点の掘り起こしに努めます。
システム構築準備
現状把握の結果を基に、取得の目的を実現するために最適なシステム構築の基本的な考え方を検討し、具体的な課題と解決方法を整備計画書にまとめあげます。
- ・要求事項理解
- 研修及び当社への質問等を通して、皆様方自身が要求事項を理解できるよう勉強していただきます。
- ・体系図作成
- どのように規格の要求軸を適用していくかというシステムの骨格を、体系図としてまとめます。
- ・プロセス概要設計
- 体系図、ヒアリングの結果を基にプロセスを定義し、「 どうあれば各プロセスが機能しているといえるのか 」という定義を行なっていきます。
- ・整備計画作成~発行
- 規格の要求事項と現状把握の結果から整備課題を抽出し、文書化作業の計画を立案します。この結果を受けて担当を割り振り、システムの文書化作業を実施します。
システム構築
整備計画書に基づいてシステム構築を進めていきます。人財育成のために、文書などのサンプルは極力提供しませんが、企画要求自己うに適合し、効果的なマネジメントとなるよう、わかるまで徹底的に指導します。
- ・文書作成
- 整備計画書に基づいて、システムを記述した文書(手順書)を、事務局及びPJメンバーが中心となって作成します。作成した文書はレビューを行い、実態にあった使いやすい文書としていくこととなります。
- ・内部監査員養成研修
- システムの維持・改善のキーマンとなる内部監査員を要請するための研修を実施します。
- ・文書発行
- 作成した文書(手順書)を実施するために、正式な文書として承認を行なった上で発行します。この文書に基づいて各部門で教育・訓練を実施し、実際の運用を行なうこととなります。
システム稼働準備
円滑にシステム運用に入れるよう、具体的な準備作業計画に基づいて作業及び教育・訓練を実施します。マネジメントシステムとして効果を上げるために不可欠な方針展開についても実施します。
- ・方針策定・発表
- 社長様自らが方針を策定し、全社員に理解させます。システムは、この方針実現のために構築するため、システム構築の初期段階で実施することになります。
- ・年度方針策定・発表
- システム稼働にあたって、当年度の方針・目標を設定していただき、全社員に理解させます。
- ・方針展開
- 方針はただ理解しているだけでは実現できません。年度方針を具体的な行動計画に展開し、実現に向けて全社員が行動を開始します。
システム稼働
構築したシステムに基づき、運用を開始し、記録を蓄積していきます。定期的なチェック、改善提案及び内部監査を通じてシステムの問題を抽出し、是正を実施します。特に是正処置を徹底して回すことで、PDCAの習慣を身につけていただきます。
- ・システム実施
- 正式に発行された文書に従って各部門で教育・訓練を実施し、運用を開始していただきます。運用を通じて不具合や改善点を洗い出し、よりよい文書として改訂を行なっていきます。
- ・内部監査、システム是正
- ある程度システムの運用が進んだ段階で内部監査を実施し、検出された不適合の再発防止を実施します。当社は監査員として参加し、内部監査員の実施訓練を行ない、また、審査のリハーサルとしての教育・訓練を実施します。
- ・マネジメント・レビュー
- 監査および審査の情報や、その他の情報を基に、社長自らがシステムの見直しを行ない、システムの維持・改善に対する指示を実施します。
審 査
審査登録機関の審査を受審します。審査結果については、効果的なマネジメントシステムとしてブラッシュ・アップするために有効に活用し、対応します。
- ・申 請
- 審査登録機関を選定し、審査登録の申請を実施していただきます。
- ・第1段階審査、第2段階審査
- 審査登録機関との合意に基づいて、認証取得のための審査を受審します。審査登録機関の許可が得られれば審査に立ち会い、審査後に審査結果をまとめて報告させていただい、今後の対応についての助言を実施したします。
継続的改善
認証取得および本当のスタートです!
マネジメント・システムを活用して、効果をあげていくための維持・改善を行っていきます。
当社は、認証取得活動を通じて、人財を育成し、継続的改善を確実なものとします。
またご要望に応じて、取得後のフォローも実施いたします。
- ・ISOFORUM
- 1994年より、認証取得の支援ならびに支援中の企業による異業種交流が”ISOFORUM”です。
- 定期的に例会を開催し、最新の企画動向、事例紹介、情報支援の場として活用して頂くことができます。
- ・サーベイランス対応
- 認証取得後のムリ、ムラ、ムダの追放、サーベイランスへの対応、範囲拡大やその他経営課題への取り組みにも対応いたします。
- 企業経営診断、指導には、経営士、中小企業診断士、公認会計士、税理士、技術士などの専門コンサルタントが対応いたします。
※各項目はあくまで一例であり、皆様の現場の状況に合わせた計画をご提案させていただきます。